風邪や気管支炎に処方される非麻薬性の咳止めメジコン錠(成分名:デキストロメトルファン)です。

メジコン

出典 塩野義製薬

薬局で患者さんから

「メジコンを服用すると眠くなる?」
「飲み合わせは大丈夫?」
「飲み続けているけど効かない・・・・」

といった質問を受けることがあります。

メジコンについて薬局で患者さんから聞かれる内容を中心にまとめてみました。

作用機序・咳に効果のある理由

メジコンがどのように効くのか?

咳を抑える作用機序ですが、メジコンの主成分であるデキストロメトルファンは咳の原因となる咳中枢に直接働きかけ咳反射を抑えることで咳を鎮めます。

効き始める時間・持続時間

メジコンの血中濃度が最大になるまでの時間(tmax)は2.1~2.6時間となっており、一般的にはおそよ飲み始めて2時間経ったころで一番効いてきます

だいたい10時間ほどで消失しますが、4時間間隔くらいで効き目を感じなくなりますので、1日3~4回服用するのがスタンダードな服用方法となっています。

メジコンは効かない?

「メジコンを飲んでも効かない」
「咳が治らない」

といった相談を受けます。

メジコンの有効率を製薬メーカーの資料より抜粋します。

疾患名 有効率(%)
感冒(風邪) 86.3
急性気管支炎 71.1
気管支炎 84.7
慢性気管支炎 69.8
気管支拡張症 64.0
肺炎 81.0
肺結核 79.3
急性上気道炎 97.3
急性気道炎 74.0
咽頭炎 81.8

引用元 メジコンインタビューフォーム

有効率は高めに出ていますが慢性気管支炎のように長引く咳の有効率は低くなっています。

飲み合わせ

メジコンとはメイアクト(成分名:セフジトレンピボキシル)やフロモックス(成分名:セフカペンピボキシル)、クラリス(成分名:クラリスロマイシン)といった抗生物質や、去痰薬のムコダイン(成分名:カルボシステイン)と併用されることがありますが、飲み合わせは全く問題ありません

解熱鎮痛剤のロキソニン(成分名:ロキソプロフェン)やカロナール(成分名:アセトアミノフェン)も相互作用はありません。

メジコンはMAO阻害薬というパーキソン病治療薬に使用されるエフピー(成分名:塩酸セレギリン)とは併用できない(併用禁忌)となっています。

妊娠・授乳中の服用

「妊娠しているけどメジコン飲んでいい?」
「授乳中だけど授乳は中止しないといけない?」

このような質問を多く受けます。

製薬メーカーの説明書では妊婦さんに「治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること」となっています。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]

引用元 メジコン添付文書

なお、授乳中については注意書きの記載がなく、海外の基準でも最も安全に位置付けられていることから、「授乳を中止することなく服用してOK」と指導されるケースがあります。

眠気の副作用がでる

メジコンの副作用は

5%以上または頻度不明
眠気、発疹

0.1%~5%未満
頭痛、眩暈、悪心 ・ 嘔吐、食欲不振、便秘、軟便、下痢、腹痛

0.1%未満
不快、不眠、口渇、おくび

となっており、高い確率で眠気がでます。

そのためメジコンを服用中は車の運転は控えるようになっています。

メジコンは肝臓のCYP2D6という酵素で分解され代謝されるのですが、CYP2D6が少ない体質の方もいらっしゃいます。

メジコンを服用して発疹がでたり、眠気が強くでる場合は体の中のCYP2D6が少ない可能性があります。

メジコンで発疹が出た場合は薬局の薬剤師に必ず伝えるようにしましょう。

ジェネリック医薬品との違い・薬価は同じ

メジコン錠にはジェネリック医薬品が存在します。

  • アストマリ錠15mg
  • シーサール錠15mg
  • デキストロメトルファン臭化水素酸塩錠15mg「NP」

先発品のメジコン錠と添加物に違いがありますが、効能・効果や有効成分・薬価は同じとなっています。

市販薬で売ってる?

「メジコンの市販薬はあるの?」

という質問を受けることがありますが、メジコンの有効成分であるデキストロメトルファンだけが入った市販薬はありません

メジコンの主成分であるデキストロメトルファンが含まれた市販薬がコンタックシリーズです。

総合感冒タイプのコンタックかぜ総合には咳止め以外に解熱剤や鼻水を抑える薬が入っているため、咳だけの症状であればコンタック咳止めSTがオススメです。

コンタック咳止めST1カプセルにはデキストロメトルファン30mgに加えて気管支を拡張させるシプロフィリンが配合されています。