風邪の時の二次感染防止や細菌感染時に処方されるのがメイアクトMS細粒(成分名:セフジトレンピボキシル)です。
こちらはフロモックスと同様セフェム系という抗生物質に分類され臨床現場ではしばしば処方されます。
有効成分は?
メイアクト小児用細粒1g中には抗生物質のセフジトレンピボキシルが100mg配合されています。
効能・効果について
とびひや皮膚の化膿、副鼻腔炎や中耳炎、風邪の時などに処方されます。
小児の適応症は下記の通りとなっています。
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃 周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、顎炎、猩紅熱、百日咳
メイアクトの味は?
バナナ風味の甘い味がついていますが、口の中に含むと苦味がでてきます。
何に混ぜたらいい?
バナナ味の甘いコーティングがされていますが、薬そのものには苦味があります。
オレンジジュースやりんごジュース、ポカリスエットなど酸味のあるものに混ぜるとコーティングがはがれて苦味が出てきます。
バニラアイスクリームや練乳、牛乳などが相性が良いです。
1日3回を2回で服用したらダメ?
メイアクトMSは時間依存型抗生剤というタイプに分類され、薬と細菌が接する時間が長いほど効果を発揮します。
そのため1日3回を2回で服用するとメイアクトMSの効果が落ちてしまい、耐性菌が出てくる可能性もあります。
幼稚園や保育園などでどうしても1日2回しか服用できない場合は、朝、帰宅時、寝る前に服用するように指導されるケースもあります。
副作用で下痢をした場合は?
主な副作用は下痢です。
お腹の中のいい菌までをメイアクトMSが殺してしまうため、胃腸環境のバランスが崩れ、下痢となってしまいます。
水のような透明の下痢になるようなら主治医や薬剤師に相談してください。
発疹が出た場合は?
メイアクトMSを服用してまれに(0.1~5%未満の確率)、発疹(薬疹)が出ることがあります。
メイアクトMSで一度発疹などのアレルギー症状が出た場合、ジェネリック医薬品のセフジトレンピボキシル〇〇(メーカー名)という名前の薬が処方された場合にも注意しましょう。
メイアクトのジェネリック医薬品との違い
現在メイアクト小児用細粒のジェネリック医薬品は、下記の4種類が発売されています。
- セフジトレンピボキシル小児用細粒10%「サワイ」
- セフジトレンピボキシル小児用細粒10%「トーワ」
- セフジトレンピボキシル小児用細粒10%「日医工」
- セフジトレンピボキシル小児用細粒10%「CH」
メイアクトと添加物に違いはありますが、効能・効果や有効成分は全く同じとなっています。