美容皮膚科などでまつ毛を増やす目的で処方される塗り薬がグラッシュビスタ外用液剤(一般名:ビマトプロスト)です。

ビマトプロストは元々は房水を排泄し眼圧を下げる作用があることからルミガン点眼液という名前で緑内障・高眼圧症治療薬として開発されました。

しかし副作用で「まつ毛の増加」が多く報告されたことから「睫毛貧毛症」の治療薬として製品化されたのがグラッシュビスタです。

グラッシュビスタについて作用機序や使い方についてまとめました。

まつ毛を増やすメカニズム・作用機序

グラッシュビスタの有効成分であるビマトプロストはまつ毛の毛包部に作用し、
毛周期(成長期・退行期・休止期)の中の成長期を延長させることから、まつ毛の成長を促すと考えられています。

まつ毛の長さ色の濃さ太さといったまつ毛の成長を促進し睫毛貧毛を改善します。

使い方・使用方法

基本的な用法・用量ですが片眼ごとに、1滴を専用のアプリケータに滴下し、1日1回就寝前に上まつげの生え際に塗布します。

  1. 使用前
    メイクを落とし、洗顔をし皮膚を清潔な状態にしておく
  2. ブラシの準備
    専用のブラシ(アプリケータ)の毛先に1滴落とし染み込ませる
  3. 塗布(まつ毛の生え際)
    上まつげの生え際に、目頭から目尻の方向にぬる
  4. 拭き取る
    まつ毛の生え際以外に付着すると皮膚が変色するため、ティッシュかコットンで拭くか洗い流す
  5. ブラシを捨てる
    片方ずつ新しいブラシ(アプリケータ)を使用する

アプリケータは滅菌されていますので、使いまわしは避けて1回使用すれば廃棄するようにしましょう。

毛包が存在しない場所では発毛が期待できません。

コンタクトレンズは装着していい?

グラッシュビスタを使用する時はコンタクトレンズを外してください。
再度装着する場合は15分以上は間隔をあけるようにしましょう。

授乳中の使用

グラッシュビスタを授乳中に使用する場合、製薬メーカーの添付文書では「授乳を中止すること」とされています。

授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。
[ヒトの母乳中に移行するかどうかは不明だが、動物実験では乳汁中に移行することが報告されている。]

引用元  グラッシュビスタ添付文書