風邪や気管支炎など咳や痰が絡む時に処方される、非麻薬性の咳止め薬がレスプレン(成分名:エプラジノン塩酸塩)です。
「レスプレンは眠くなる?」
「授乳中だけど中止しなくていい?」
「メジコンっていう咳止め飲んでいたけど違いは?」
薬局でレスプレンについて聞かれる質問を中心にまとめてみました。
作用機序・メジコンとの違い
レスプレンがなぜ咳に効果があるのか?
咳を抑える作用機序について説明したいと思います。
咳は咳中枢が反射することで起こるのですが、レスプレンは咳中枢の反応を鈍くすることで咳を抑える働きがあります。
また他の咳止めと異なり、レスプレンには痰を切る作用と気道分泌液を増やし痰を出す作用があります。
同じ非麻薬性の咳止めにメジコンがあるのですが、
メジコンは咳中枢を抑える作用のみのため乾いた咳に適していますが、痰が絡み、なかなか痰が切れない咳が続く場合は去痰作用もあるレスプレンが適していると考えられます。
用法・用量・小児の飲み方
レスプレンは5mg、20mg、30mgと3つの規格があります。
用法・用量は下記の通りとなっています。
通常大人には、
60mg~90mgを1日3回に分けて服用します。
3~5歳の場合
20~30mgを1日3回に分けて
6~9歳の場合
30~45mgを1日3回に分けて服用します。
妊娠・授乳中の服用
「妊娠中だけどレスプレンを服用してもいい?」
「授乳中だけど授乳中止しなくていい?」
と聞かれることがありますが、「治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合」にのみ投与されます。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中及び授乳中の投与に関する安全性は確立していない。]
引用元 レスプレン インタビューフォーム
副作用で眠気はでる?
「レスプレンは眠くなりますか?」
と聞かれることがありますがレスプレンで眠気の副作用は報告されていません。
主な副作用は下記の通りです。
食欲不振・悪心、嘔気・嘔吐、胃部不快感、下痢、腹痛、頭痛
副作用の確率は0.1~5%と低く、副作用が起こりにくい薬となっています。