鼻水やじんましんなどの皮膚の痒みに処方される抗アレルギー薬がアレジオンドライシロップ(成分名:エピナスチン塩酸塩)です。

薬局でよく聞かれるアレジオンドライシロップの味、飲ませ方についてまとめてみました。

味・におい・苦味

アレジオンドライシロップはヨーグルト風味がついているため、味は甘く感じますが、後から苦味がでてきます。

混ぜるとよいもの

アレジオンドライシロップと混ぜて相性がよいものは下記の通りです。

バニラアイスクリームヨーグルトプリン牛乳

混ぜないほうがいいもの

ミルク・お米などの主食に混ぜると主食が嫌いになる可能性がありますので、主食に混ぜるのは避けてください。

アレジオンドライシロップは混ぜると苦味が増強するといった相性の悪いものは特にありません。

飲ませ方

アレジオンドライシロップは用時溶解して服用する粉薬です。

赤ちゃんや子供への飲ませ方について説明します。

赤ちゃんへの飲ませ方

赤ちゃんの場合は、水を数滴垂らしてペースト状にし、上あごか内ほほに指で塗ります。

もしくは水で溶かし、スポイトで飲ませてあげましょう。

スポイトは直接舌につけると味を感じやすくなりますので、舌と内頬の間に垂らすのがいいでしょう。

詳しくはこちらにも記載しています。

初めて赤ちゃんへ粉薬の飲ませ方・嫌がって飲まない場合

子供への飲ませ方

水で飲める場合は、水に溶かしてそのまま飲ませてください。

水の量が多くなりすぎると飲みきれないことがありますので、飲める程度の量に溶かしてあげましょう。

アレジオンドライシロップは甘い味がついていますが、口に含んで時間が経つと苦味を感じることがあります。

苦味は「冷たさ」「甘さ」によってマスク(軽減)することができますので、水で嫌がる場合はアイスクリームやシャーベット、ゼリーなどに混ぜて飲ませてあげるのがよいでしょう。

また「脂質」も苦味をマスクする効果がありますので、ヨーグルトやプリン、冷たい牛乳なども相性がいいです。

用法・用量

アレジオンは1日1回服用することで1日効果のある薬です。

アレルギー性鼻炎の場合
通常,小児には1日1回0.025~0.05g/kg (エピナスチン塩酸塩として0.25~0.5 mg/kg) を用時溶解して経口投与する。なお,年齢・症状により適宜増減する。

 

蕁麻疹・皮膚疾患に伴う痒みの場合
通常,小児には 1日1回 0.05 g/kg (エピナスチン塩酸塩として 0.5 mg/kg) を用時溶解して経口投与する。なお,年齢・症状により適宜増減する。

ジェネリック医薬品との違い

アレジオンドライシロップには薬価の安いジェネリック医薬品が存在します。

  • エピナスチン塩酸塩DS1%小児用「日医工」
  • エピナスチン塩酸塩DS小児用1%「サワイ」
  • エピナスチン塩酸塩DS小児用1%「トーワ」

先発品のアレジオンドライシロップと比べて添加物に違いはありますが、有効成分や効能・効果は全く同じとなっています。

アレジオンがなぜ効くのか?作用機序についてはこちらにまとめています。

アレジオン(エピナスチン)の作用機序・妊娠・授乳中の服用