こんにちは。

現役薬剤師のYuです。

薬は年齢や体重によって使われる量が異なってきます。

小児の中でも新生児、乳児、幼児はきめ細かく用量が定められています。

「新生児」「乳児」「幼児」の定義、薬の用量の算出式についてまとめてみました。

小さいお子さんを持つ親御さんにとって、

「自分の子供の薬の量が本当に正しいか?」

判断の目安として参考になれば幸いです。

新生児の定義・何歳?・薬の用量は?

新生児とは出生後から4週間以内のことをさします。
成人を1とした時の薬の用量は「1/8」を目安にします。

乳児の定義・何歳?・薬の用量は?

乳児とは出生から満1歳未満までをさします。

成人を1とした時の薬の用量は

  • 3ヶ月・・・1/6
  • 6ヶ月・・・1/5

を目安に使用します。

幼児の定義・何歳?・薬の用量は?

幼児とは1歳から小学校入学までをさします。

成人を1とした時の薬の用量は

  • 1歳・・・1/4
  • 3歳・・・1/3

を目安に使用します。

Von Harnack表(読み方:フォンハルナック)

こちらは薬剤師が調剤を行うときに、薬の量が正しい量か判断するために参考にするVon Harnack(読み方:フォンハルナック)です。

成人用量を「1」とした時に、年齢別の用量を示しています。

未熟児1/10
新生児1/8
3ヶ月1/6
6ヶ月1/5
1歳1/4
3歳1/3
7.5歳1/2
12歳2/3
成人

Augsberger式(読み方:アウグスバーガー)

また薬剤師が年齢別の薬の量を計算するときの「計算式」があります。

医師の処方が本当に正しいか、添付文書(薬の説明書)を見て判断することもあれば、成人量を覚えておいてこちらの計算式にあてはめる場合もあります。

小児の薬の用量の計算式です。

(年齢×4+20)÷100×成人量

小児の平均体重・目安

参考までに小児の年齢別の平均体重を表にします。

年齢体重(kg)
0ヶ月3
3ヶ月6
6ヶ月8
1歳9
2歳12
3歳14
4歳16
5歳18
6歳20