食物アレルギーによるアトピー性皮膚炎に処方される飲み薬がインタール細粒(一般名:クロモグリク酸ナトリウム)です。
インタール細粒について作用機序や飲み方についてまとめました。
効能・効果
インタール細粒の効能・効果は「食物アレルギーに基づくアトピー性皮膚炎」となっています。
「インタール吸入液」や「インタール点鼻液」には気管支喘息やアレルギー性鼻炎の適応がありますが、インタール細粒には「気管支喘息」や「アレルギー性鼻炎」の適応はありません。
作用機序(メカニズム)
アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)が体内に入ると、肥満細胞からヒスタミンなどのケミカルメディエーターという物質が放出され皮膚の痒みや炎症を引き起こします。
インタール細粒(クロモグリク酸ナトリウム)はヒスタミンなどのケミカルメディエーターが肥満細胞から放出されるのを抑えることでアレルギー症状を抑えます。
血液中に吸収されず、消化管内で作用するのが特徴です。
飲ませ方・水・お湯に溶かす理由
インタール細粒は少量の水やお湯に溶かして食前に服用します。
食前とは食事の20〜30分前のことをいいます。
インタール細粒は腸管壁に直接作用し、腸管の透過性亢進を抑えることで抗原食物の侵入を抑えます。
食前に服用する理由は作用機序を知ればわかると思いますが、抗原食物が入る前に腸管の透過性亢進を抑えるためです。
食前に飲み忘れた場合
通常、飲み忘れた場合は飛ばして次回分から正しい量を服用するようにとされています。
主治医から特別指示がある場合はそちらに従うようにしましょう。