痛みがひどい場合や、即効性を求める場合、他の鎮痛剤で効果がなかった時にボルタレン錠の座薬タイプであるボルタレンサポが処方されることがあります。

ボルタレンサポは12.5mg、25mg、50mgの3つの規格が存在します。

「間隔は何時間あけるの?」
「授乳中は使用して大丈夫?」
「即効性はある?」

といった質問を薬局で受けることがあります。

ボルタレンサポを使用する方の疑問を解消するために、患者さんから聞かれる質問の回答をまとめました。

効能・効果

ボルタレンサポの効能・効果は下記のとおりです。

・下記疾患並びに症状の鎮痛・消炎
関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、後陣痛

・手術後の鎮痛・消炎

・他の解熱剤では効果が期待できないか、あるいは、他の解熱剤の投与が不可能な場合の急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)の緊急解熱

 

効果発現時間(即効性・Tmax)

薬を投与して血液中の濃度が最大に達するまでの時間をTmax(ティーマックス)といいます。

 薬品名 Tmax
ボルタレン錠25mg 2.72hr
ボルタレンサポ25mg 0.81hr
ボルタレンサポ25mg 1.0hr 

ボルタレンの錠剤タイプは2.72時間で最大となりますが、ボルタレンサポ25mgは0.8時間(約50分)、ボルタレンサポ50mgは1時間で効果が最大となります。

ボルタレンサポは約30分くらいで効果を感じることができます。

飲み薬より座薬の方が即効性があるのが特長です。

効果持続時間

薬が最大濃度に達した後、半分ずつの濃度に代謝されていく時間を半減期またはT1/2(ティーハーフ)といいます。

ボルタレンサポのT1/2は1.3hrとなっていて、挿入後1時間で効果が最大となり、その後1.3時間ずつ半分の濃度に代謝されていきます。

持続時間は4〜6時間となっています

間隔

ボルタレンサポの持続時間は4〜6時間のため使用する間隔も4〜6時間はあけるようにしましょう。
1日1〜2回使用できる薬ですので、

妊娠・授乳中の使用

妊婦さんや妊娠の可能性がある方へ、ボルタレンサポは使用できず「禁忌」となっています。

授乳中も「授乳を中止すること」となっています。

血圧低下の理由

ボルタレンサポを使用すると血圧低下の副作用が報告されています。

通常はNSAIDsに分類される解熱鎮痛剤は血圧を上げる作用があるのですが、ボルタレンサポを解熱目的で使うと血圧が低下することがあります。

発汗によって体内を循環する血液量が減り、心拍出量が減少するため血圧が低下すると考えられています。

ジェネリック医薬品

ボルタレンサポには薬価の安いジェネリック医薬品が存在します。

  • アデフロニックズポ
  • ジクロフェナクナトリウム坐剤「日医工」
  • ジクロフェナクナトリウム坐剤「JG」
  • ジクロフェナクナトリウム坐剤「CH」
  • ジクロフェナクNa坐剤「日新」
  • ジクロフェナクNa坐剤「ツルハラ」
  • ボンフェナック坐剤
  • ベギータ坐剤

先発品と添加物に違いはありますが、有効成分や効能・効果は同じです。

市販薬はある?

ボルタレンサポの有効成分であるジクロフェナクナトリウムが入った市販薬の座薬は販売されていません。

現役薬剤師Yu現役薬剤師Yu

ボルタレンサポを入れにくい場合は先を指で温めると挿入しやすくなります。
冷蔵庫で保管するようにしましょう。