口唇ヘルペスや帯状疱疹、性器ヘルペスに処方される薬がバルトレックス錠(成分名:バラシクロビル)です。

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出典 グラクソスミスクライン

バルトレックスのジェネリック医薬品

バルトレックス錠には薬価の安いジェネリック医薬品が販売されています。

バラシクロビル錠+メーカー名の名前で、トーワ薬品サワイ製薬ファイザーなどから販売されています。

またバルトレックスの錠剤は大きいため、小さい粒にしたバラシクロビル粒状錠「モチダ」も販売されています。

ジェネリック医薬品の添加物は先発品と比べ異なりますが、有効成分は全く同じとなっています。

妊娠・授乳中の服用

妊婦へのバルトレックス(バラシクロビル)の投与について製薬メーカーの説明書によると「治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与」となっています。

 

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[活性代謝物のアシクロビルにおいて、動物実験(ラット)の妊娠10日目に、母動物に腎障害のあらわれる大量(200mg/kg/day以上)を皮下投与した実験では、胎児に頭部及び尾の異常が認められたと報告されている

引用元 バルトレックスインタビューフォーム

また授乳中について製薬メーカーの説明書では下記の通りとなっています。

授乳婦への投与は慎重に行うこと。(本剤投与後、活性代謝物のアシクロビルがヒト乳汁中へ移行することが報告されている)

引用元 バルトレックスインタビューフォーム

海外の基準によると授乳中のバルトレックスの服用は最も安全の「L1」に位置づけられています。

L1適合(安全):compatible 多くの授乳婦が使用するが、児への有害報告なし。対照試験でも児に対するリスクは示されず、乳児に害を与える可能性はほとんどない。又は、経口摂取しても吸収されない。

引用元 妊娠・授乳中の薬の安全性・危険度・影響の基準表

市販薬(OTC)では売っている?

バルトレックス(バラシクロビル)が入った飲み薬の市販薬は日本では売っておりません。内服薬の場合、受診が必要となります。

ロキソニン(ロキソプロフェン)との併用・飲み合わせ

ロキソニン(ロキソプロフェン)とバルトレックス(バラシクロビル)の飲み合わせですが、相互作用がないため問題なく併用ができます。

市販の風邪薬との飲み合わせ

バルトレックス(バラシクロビル)を服用中に熱や咳が出た場合、市販の風邪薬との飲み合わせで問題になるものはありません。