目の炎症に処方される非ステロイドの抗炎症剤がブロナック点眼液（成分名：ブロムフェナクナトリウム）です。
ブロナック点眼液について特長や薬局で聞かれる質問をまとめました。
ブロナック点眼液に関する疑問の解消にお役に立てると幸いです。
効能・効果
ブロナック点眼液の効能・効果です。
外眼部及び前眼部の炎症性疾患の対症療法
眼瞼炎、結膜炎、強膜炎（上強膜炎を含む)、術後炎症
ジェネリック医薬品(後発品)との違いは？
ブロナック点眼液には薬価の安いジェネリック医薬品が存在します。
- ブロムフェナクNa点眼液0.1％「ニットー」
- ブロムフェナクNa点眼液0.1％「日新」
添加物に違いはありますが、有効成分や効能・効果はまったく同じとなっています。
使用方法
通常、1回1〜2滴、1日2回点眼します。
点眼前は手をあらい、下まぶたを軽く引き、点眼します。
その際に容器の先端が目に付かないように注意してください。
点眼した後はしばらく目を閉じましょう。
また全身に吸収されるのを防ぐために、点眼後数分間、涙囊部を指で圧迫することもオススメします。
涙囊部をおさえる理由についてはこちらに詳しく書いています。
ソフトコンタクトレンズの上から点眼可能？
コンタクトレンズの上からの使用について製薬メーカーの説明書には記載はありませんが、防腐剤の「ベンザルコニウム塩化物」がソフトコンタクトレンズに吸着し角膜に障害を起こすことがあります。
そのためソフトコンタクトレンズは外して点眼することが推奨されています。
点眼後5分以上経過すれば装着して問題ありません。
保管方法・開封後の期限は？
保管方法は「室温(1〜30℃)」となっています。
直射日光を避けて保管するようにしてください。
また開封して1ヶ月経過した場合は廃棄するようにしましょう。
妊娠中・授乳中の使用
妊婦さんや授乳中の場合は「治療上の有益性が危険性を上回る場合に使用すること」となっています。
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
（妊娠中及び授乳中の投与に関する安全性は確立していない。）引用元 ブロナック点眼液添付文書
催奇形性が報告されているわけでもなく「禁忌」でもないため、妊婦さんや授乳中でも処方されることはあります。
その際に全身に吸収されるのを防ぐためにも点眼後1〜2分間、涙囊部（目と鼻の間）を指で圧迫してください。
クラビット点眼液との併用・順番
ものもらいなどの細菌感染時にクラビット点眼液などの抗生物質と併用されることがあります。
特に主治医からの指示がない場合、点眼間隔は5分以上あければどちらを先に使用しても問題ありません。
