花粉症などアレルギー性鼻炎の治療薬で、持続性があり眠気や口の渇きの副作用が少ないのがクラリチン錠です。

クラリチン錠の市販薬が2017年1月に発売されました。

クラリチンEXについて特徴や薬局で相談を受ける内容をまとめました。

クラリチンEXと医療用クラリチンの比較

市販薬のクラリチンEXは病院で処方されているクラリチン錠とまったく同じ成分が同じ量含まれています。

このように病院で処方されていた薬が市販薬となったものをスイッチOTCと呼びます。

  1錠あたり成分量
【市販】クラリチンEX ロラタジン10mg
【医療用】クラリチン錠 ロラタジン10mg

また添加物は「乳糖水和物,トウモロコシデンプン,ステアリン酸マグネシウム」となっておりどちらも同じです。

作用機序(メカニズム)

作用機序について説明する前にアレルギーが起こるメカニズムについて説明します。

花粉やほこりなどのアレルゲンが体内に入ると、体は外敵とみなし攻撃をスタートします。

この攻撃が過剰になるとアレルギー症状がでてしまいます。 花粉症やじんましんは即時型(Ⅰ型)アレルギーと言われ、体の中にアレルゲンが入ると血液中のIgE抗体と結合します。

すると外敵を攻撃するために肥満細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質(ケミカルメディエーター)が放出されます。

脳や血管にヒスタミンH1受容体というものがあるのですが、ヒスタミンがヒスタミンH1受容体と結合することで、鼻水や眼の充血、肌の痒みなどが生じます。

クラリチンEXはヒスタミンH1受容体にヒスタミンが結合することをブロックするとともに、肥満細胞からヒスタミンなどの化学伝達物質が放出されるのを抑えることで、鼻水や皮膚の痒みを軽減するのです。

飲み方・食後?空腹時?

1日1回服用します。

食事によって影響を受けにくいため食後でも空腹時でも効果には変わりありません。

持続性がありますので食事に関係なく24時間間隔で同じ時間に服用するのがよいかと考えられます。

妊娠・授乳中の服用

妊娠中は自己判断での服用は避けるようにしましょう。

医療用のクラリチンについては妊婦さんでも処方されることはありますが、医師から「治療上の有益性が危険性を上回ると判断された場合」のみとなります。

また市販のクラリチンEXについて授乳中は「授乳を中止すること」とされています。

お酒(アルコール)は飲んでいい?

「飲み方があるけどクラリチンEX服用中にお酒は飲んでいい?」

薬局でも時々聞かれる質問です。

クラリチンEXの説明書では「服用前後はお酒を避けること」とされています。

クラリチンEXとお酒を併用することで、ふらつきや眠気などの副作用が強く現れてしまうためです。

クラリチンEXは服用後、約2.3時間で血中濃度が最大になり、その後14.5時間間隔で薬の濃度が半分ずつ分解されていきます。

医療用のクラリチンではお酒を絶対に飲んではいけない「禁忌」ではありませんが、血中濃度が最大になるタイミングでお酒を飲むのは控えた方がよいでしょう。