しみやそばかす、二日酔いなどを目的に皮膚の市販薬の中でも特に人気が高いのが第三類医薬品のハイチオールCシリーズです。

ドラッグストアで薬剤師をしていたころはお客さんから、

「ハイチオールCプラス、ホワイティア、プルミエールの違いはあるの?」
「薬剤師さんのオススメは?」

といった質問を受ける機会が多くありました。

ハイチオールCシリーズについて有効成分・飲み方・価格について比較してみました。

美白・二日酔いに効果あり

ハイチオールCプラス、ホワイティア、プルミエールの効能・効果は下記の通りです。

しみ・そばかす・日やけなどの色素沈着症
全身倦怠
二日酔
にきび、湿疹、じんましん、かぶれ、くすりまけ

しみやそばかすなど美白目的だけでなく、二日酔いや体の疲れといった全身倦怠感にも効能・効果があります。

有効成分の作用機序・比較

1日分に含まれる有効成分と含有量について表にしました。

有効成分ハイチオールC
プラス
ハイチオールC
ホワイティア 

ハイチオールC
プルミエール

L-システイン240mg240mg 240mg
アスコルビン酸
(ビタミンC)
500mg500mg 300mg
パントテン酸カルシウム24mg30mg 24mg

メインとなる有効成分のL-システインは全て一日量が240mg入っています。

ホワイティアには肌細胞の新陳代謝を正常にするパントテン酸カルシウムがプラスに比べて6mg多く配合されています。

プルミエールはビタミンCの含有量がプラスより200mg少なくなっています。

Lシステインの作用

シミの原因となる過剰なメラニンを生成抑制、無色化、排出します

アスコルビン酸(ビタミンC)の作用

過剰なメラニンの生成を抑制し、シミ・そばかすを改善します

パントテン酸カルシウムの作用

肌細胞の新陳代謝を正常化し、肌の回復をサポートします。

飲み方の違い

ハイチオールCホワイティアとプルミエールは、従来の1日3回の飲み方を1日2回に減らしたのが特徴です。

薬品名飲み方
ハイチオールC
プラス
1日3回水又はぬるま湯で服用
15歳以上:1回2錠 
7~14歳:1回1錠
ハイチオールC
ホワイティア
1日2回水又はぬるま湯で服用
15歳以上:1回2錠 
7~14歳:1回1錠
ハイチオールC
プルミエール

 

値段(定価)の違い

薬品名値段1日分
ハイチオールC
プラス
1620円(60錠)
4536円(180錠)
151〜162円
ハイチオールC
ホワイティア
1782円(40錠)
4860円(120錠) 
162〜178円
ハイチオールC
プルミエール
2678円(60錠)
4860円(120錠) 
162〜178円

1日量の値段は

ホワイティア=プルミエール>プラス

となっています。

妊娠・授乳中の服用

ハイチオールCシリーズは妊娠中であっても特に問題なく服用はできますが、医薬品であるため念のため主治医に相談するようにしてください。

授乳中については授乳を中止することなく服用できると考えられますが、念のため薬剤師に相談するようにしましょう。

使い分け

ハイチオールCシリーズの使い分けについてまとめます。

値段重視!とにかく安いのがいい

とにかく安くすませたい、値段が安いのがいいという方は、1日分あたりの値段が最も安いハイチオールCプラスがよいでしょう。

昼間は忙しいビジネスパーソン

忙しくて昼に飲む時間がないという方は1日2回のハイチオールCホワイティアかハイチオールCプルミエールがオススメです。

美白重視

美白目的なら、ビタミンCとパントテン酸カルシウムが最もハイチオールCホワイティアが一番よいでしょう。

二日酔い重視

二日酔いや体のダルさについてはLシステインが効果を示しますが、含有量はどれも240mgのため、どれを選んでも効果に差はないと考えられます。