定期健診の際など鉄欠乏性貧血の際に処方される薬がインクレミンシロップ(成分名:溶性ピロリン酸第二鉄)です。
鉄剤の中ではインクレミンが唯一のシロップなので、赤ちゃんや小児によく処方されます。
インクレミンの味
さくらんぼの香りがついていて甘く感じますが、後味で鉄独特の苦味を感じることがあります。
インクレミンの飲ませ方
薬局でスポイトを付けてくれる場合は、スポイトで舌と内頬の間に入れてあげるのがスタンダードな飲ませ方です。
計量カップの場合はカップのまま飲ませるか、スプーンにとって飲ませてあげてください。
吐いて嫌がる場合
そのままだと苦くて飲めない場合はオレンジジュースやリンゴジュースなどに混ぜても飲ませやすいです。
赤ちゃんの場合、ミルクに混ぜるとミルクが嫌いになる可能性があることからあまりオススメされていません。
どうしても嫌がって飲めない場合は無理に飲ませなくてもいいと言われるDrもいらっしゃいます。命に関わるような薬ではないためどうしても泣いて飲まない場合はムキになって飲ませなくても大きな問題はないかと思います。
嫌がる赤ちゃんや子供への飲ませ方はこちらにまとめました。
薬を嫌がる子供への対策・飲ませ方は?
お茶と混ぜない
インクレミンとお茶を混ぜると吸収が悪くなることがありますのであまりオススメはしません。
インクレミンの副作用
インクレミンの主な副作用は
悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢、便秘、胃部不快感、光線過敏症、発疹、蕁麻疹、そう痒
となっています。
インクレミンの保存方法
室温保存になっていますが、光に不安定なので引き出しの中など光があたらない場所に保管しましょう。冷蔵庫には入れる必要はありません。