風邪や細菌感染の時に処方される抗生物質がフロモックス小児用細粒(成分名:セフカペンピボキシル)です。
フロモックス小児用細粒が処方されたお母さまやお父さまから
「どんな味がするの?」
「何に混ぜたらいい?」
「幼稚園があるから1日3回でなく2回じゃダメ?」
このような質問を薬局で受けることがあります。
フロモックス小児用細粒の成分、味、混ぜると相性のいいもの、悪いものについてまとめてみました。
フロモックスの成分
フロモックス小児用細粒10%には1g中に抗生物質のセフカペンピボキシル塩酸塩水和物が100mg含まれています。
フロモックスのジェネリック医薬品
最近はフロモックスのジェネリック医薬品も多く使用されており、ジェネリック医薬品はセフカペンピボキシル〇〇(メーカー名)の名前が付いています。
現在フロモックス小児用細粒のジェネリックは下記の8種類が存在します。
- セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「サワイ」
- セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「トーワ」
- セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「ファイザー」
- セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「日医工」
- セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「TCK」
- セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「YD」
- セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「JG」
- セフカペンピボキシル塩酸塩小児用細粒10%「CH」
味は?
フロモックスの味ですがいちご味でコーティングされていますが、薬自体は苦いため水などに溶かして時間が経つとコーティングが剥がれ苦味がでてきます。
相性のよいもの(飲ませ方)
バニラアイスクリームやヨーグルトはコーティングを剥がしにくく服用しやすいです。
相性の悪いジュース
酸性の飲料と混ぜるとコーティングが剥がれて苦味がでてきます。
ポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツ飲料水、オレンジジュースなど柑橘系のジュースは苦味が出やすくなります。
主な副作用は?眠気はでる?
主な副作用は、
発疹(0.1~3%)下痢,腹痛,胃不快感,胃痛,嘔気(0.1~3%)肝機能低下(0.1~3%)腎機能低下(0.1~3%)
となっています。
最近はジェネリック医薬品が普及しているため、セフカペンピボキシル〇〇(メーカー名)で処方されることが増えてきました。
フロモックスで発疹などアレルギー症状が出たことがある場合、ジェネリック医薬品のセフカペンピボキシル〇〇(メーカー名)でも同様にアレルギーが起こる可能性があるため、フロモックスで副作用が出たことがある場合は医療機関や薬局で伝えましょう。
またフロモックスでは眠気はほとんどでません。
服用回数は1日2回ではダメ?
フロモックスは時間依存型抗生剤といわれ、薬が接する時間が長いほど効果を発揮します。
そのため1日3回で処方が設定されています。
1日2回で服用した場合、治りが悪くなったり、耐性菌が発現することもありますので、幼稚園などで昼服用できない場合は、朝・帰宅後・寝る前で服用することもあります。
低カルニチン血症に伴う低血糖に注意
フロモックス(セフカペンピボキシル)を子供が服用することで血中のカルニチンが低下し低血糖になることが報告されています。ふらつきや痙攣など現われた場合は使用を中止してください。
低カルニチン血症に伴う低血糖が、小児(特に乳幼児)に対してピボキシル基を有する抗生物質を投与した症例であらわれることがあるので、痙攣、意識障害等の低血糖症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
引用元 フロモックスインタビューフォーム