赤ちゃんのじんましんや鼻水に処方される抗ヒスタミン薬がザイザルシロップ(一般名:レボセチリジン塩酸塩)です。
ザイザルシロップが処方された親御さんから、
「どんな味がするの?」
「嫌がって吐いた場合、どうやって飲ませたらいい?」
「保管は冷蔵庫?」
といった質問を受けることがあります。
薬局で相談を受ける内容についてまとめてみました。
効能・効果
ザイザルシロップには1mL中に抗ヒスタミン薬のレボセチリジン塩酸塩が0.5mg含まれています。
ザイザルシロップの効能・効果です。
【小児】
アレルギー性鼻炎 蕁麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒
味は甘く苦味なし
ザイザルシロップの味は甘くて飲みすいシロップです。
特ににおいもなく、苦味もないためそのままでも飲み易い味となっています。
僕も味見をしましたが、甘すぎず、すっきりと飲み易い印象がありました。
子供の用法・用量(6ヵ月以上から)
ザイザルシロップの年齢別の用法・用量です。
年齢 | 用法・用量 |
---|---|
7歳以上15歳未満 | 1回5ml朝・寝る前 |
1歳以上7歳未満 | 1回2.5ml朝・寝る前 |
6ヵ月以上1歳未満 | 1回2.5ml1日1回 |
子供は6ヵ月以上からとなっていますが、湿疹がひどい場合は6ヵ月未満でも処方される小児科医の先生もいらっしゃいます。
赤ちゃんへの飲ませ方
ザイザルシロップは用量が年齢で決まっているため薬局では「原液」で渡されることが多いかと思います。
甘い味がついていますので、原液のままスポイトで舌と内ほほの間に数回に分けて入れてあげてください。
原液が甘くて嫌がるようでしたらジュースやお茶、ヨーグルトなど何に混ぜても飲ませやすくなっています。
製薬メーカーの実験で、ザイザルシロップと混合した時に薬の効果が低下したり苦くなるといった報告がなかったものをご紹介します。
- りんごジュース
- オレンジジュース
- グレープジュース
- プッチンプリン
- ヨーグルト
- むぎ茶
保管は冷蔵庫?室温?
ザイザルシロップが原液のまま渡された場合は「室温で遮光」して保管してください。
水で薄めたり、何か別のシロップと混合されている場合は「冷蔵庫」に保管するのがよいでしょう。
原液かどうかの見分け方ですが、7歳未満で1回2.5ml、7歳以上で1回5mlで服用するように指導された場合は原液で渡されたとみなしてよいでしょう。