Facebookやツイッターなどで「アンチエンジングにいい」「最強の美容薬」と話題になったのがヒルドイドシリーズです。
ヒルドイドローションの薬価の安いジェネリックでよく処方されるのがビーソフテンローションです。
ビーソフテンローションを使用する方の疑問を解決するために、薬局で患者さんから聞かれる質問を中心にまとめてみました。
ヒルドイドローションのジェネリック
ビーソフテンローションはヒルドイドローションのジェネリック医薬品です。ビーソフテンローションの他に、「ヘパリン類似物質ローションYD」が販売されています。
ビーソフテンローションとヒルドイドローションの違いはこちらにまとめています。
ビーソフテンローションとヒルドイドローションの違い【値段・添加物・保湿力】
効能・効果
ビーソフテンローションの効能・効果は下記のとおりです。
皮脂欠乏症、進行性指掌角皮症、凍瘡、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、血行障害に基 づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、血栓性静脈炎(痔核を含む)、外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸(乳児期)
作用・働き
ビーソフテンローションは大きく下記の作用・特徴があります。
①血流量増加作用
②血液凝固抑制作用
③血腫消退促進作用
⇒フィブリノーゲンの作用抑制のため
④角質水分保持増強作用
⇒構成成分のムコ多糖類が強い水分吸着作用があるため
またヒアルロン酸を分解するヒアルロニダーゼの働きを抑えたり、リンパの流れをよくする作用もあります。
使い方(塗り方)
ビーソフテンローションの用法・用量は下記の通りです。
通常、1日1~数回適量を患部に塗布する。
入浴後は一番吸収されやすいタイミングとなっています。
顔に使用できる?化粧水とのタイミング
鼻・口の粘膜付近や目の周りの皮膚が薄くなっているところは避ける必要がありますが、顔への使用は問題ないと考えられます。
皮脂の欠乏がひどい場合は洗顔後、化粧水代わりとして処方されるケースもあります。
スプレータイプもある?
ビーソフテンローションはスプレータイプの規格もあります。
ヘパリン類似物質外用スプレー
という名前で、「日医工」「ファイザー」「ニプロ」などから販売されています。
スプレータイプは塗布範囲が広範囲の場合に処方される傾向にあります。
妊娠・授乳中の使用
製薬メーカーの説明書では「妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。」となっていますが、催奇形性は報告されておらず外用剤ということもあり、妊婦さんに処方されるケースは実際はあります。
また授乳中についての注意書きは添付文書になく「授乳を中止することなく使用していい」と指導されるケースがあります。
市販薬は売っている?
ビーソフテンローションの有効成分「ヘパリン類似物質」が入った市販薬が販売されています。
- アットノンローション
- HPローション
濃度もビーソフテンローションと同じ0.3%が入っています。
以上、ビーソフテンローションについて患者さんから聞かれる質問を中心にまとめてみました。
ビーソフテンローションについて疑問や質問がある方は下記の質問ボックスからご連絡ください。