血液中のカリウムは腎臓によって調節されています。
腎臓の働きが悪くなると、腎臓からのカリウムの排泄が悪くなります。
カリウムの多い食事の摂取や、インスリンの作用不足などが引き金となって高カリウム血症となってしまいます。
血清カリウムが高くなると不整脈や手足のしびれ、呼吸麻痺などの症状が現れるため、カリウムのコントロールは重要です。
急性、慢性腎不全による高カリウム血症の際に処方される薬がケイキサレートドライシロップ(成分名:ポリスチレンスルホン酸ナトリウム)です。
ケイキサレートドライシロップが処方される患者さんから薬局で聞かれる質問をまとめてみました。
ケイキサレートドライシロップの味
ケイキサレートドライシロップはりんご風味となっていますが、有効成分自体に味はありません。
ケイキサレートドライシロップの飲み方
ケイキサレートドライシロップは通常1日あたり39.24g(3.27gが12包)を2〜3回に分けて処方されます。
芋類などカリウムの多い食品を摂取した時用に頓服で処方されるケースもあります。
1包あたり15〜25mlの水を加えて服用します。
有効成分は水に溶けないためよくかき混ぜてから飲んでください。
また粉のまま服用しても水で流し込めば問題ありません。
飲み忘れた場合の対応
飲み忘れた場合は、主治医から特に指定がなければ気がついたときに、1回分を服用するようにされています。
ただし、次回服用に近い時は、1回分をとばして次の通常飲む時間に1回分を服用し、絶対に2回分を一度に飲まないこととなっています。
オレンジジュースは避ける
オレンジジュースなどカリウムの多い飲料は避けるようにしましょう。
オブラートで服用していい?
ケイキサレートドライシロップをオブラートに包んで服用すると効果が弱くなる可能性がありますので、水で溶かして服用するようにしましょう。