「イライラして眠れない・・・」
「生理前になると気分が不安定になる・・・」
「生理が不順・・・」

このような症状の際に処方される漢方薬がツムラ加味逍遙散(24番)、読み方は「かみしょうようさん」です。

ツムラ加味逍遙散について特徴や薬局で患者さんから聞かれることをまとめました。

効能・効果・証

ツムラ加味逍遙散(24番)の効能・効果は下記の通りです。

【効能・効果】
体質虚弱な婦人で肩がこり、疲れやすく、精神不安などの精神神経症状、ときに便秘の傾向のある次の諸症

冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症

 

【証】
比較的虚弱な人で疲労しやすく、精神不安、不眠、イライラなどの精神神経症状を訴える場合に用いる。  
       
1)肩こり、頭痛、めまい、上半身の灼熱感、発作性の発汗などを伴う場合
2)心窩部・季肋部に軽度の抵抗・圧痛のある場合(胸脇苦満)
3)性周期に関連して上記精神神経症状を訴える場合

引用元 ツムラ加味逍遙散インタビューフォーム

有効成分・構成

ツムラ加味逍遙散は1日量の7.5g中に下記の割合の混合生薬の乾燥エキス4.5g入っています。

有効成分 構成
日局サイコ 3.0g
日局シャクヤク 3.0g
日局ソウジュツ 3.0g
日局トウキ 3.0g
日局ブクリョウ 3.0g
日局サンシシ 2.0g
日局ボタンピ 2.0g
日局カンゾウ 1.5g
日局ショウキョウ 1.0g 
日局ハッカ 1.0g 

 

飲み方(食前?食後?)

通常大人は1日7.5gを2〜3回に分けて食前または食間に水かぬるま湯で服用します。

食事の30分前の「食前」、もしくは食事の2時間後の「食間」に処方されることがあります。
胃の中の食物が少ない状態で服用することでより早く腸に到着させるため「食前」や「食間」で処方されます。

しかし、飲み忘れ防止のため「食後」に処方されることもあります。

飲み忘れた場合の対応

飲み忘れた場合、気づいた時に服用することとされています。
ただし次回服用の2時間以内に気づいた場合は飛ばして、次回から正しい量で服用することとなっています。

なお、主治医から指示がある場合はそちらに従うようにしてください。

妊娠・授乳中の服用

ツムラ加味逍遙散(24番)は妊婦さんには「投与しないことが望ましい」とされています。

ツムラ加味逍遙散に含まれる「ボタンピ」が早産や流産の危険性が高まるためです。

妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。
[本剤に含まれるボタンピにより流早産の危険性がある。]

引用元 ツムラ加味逍遙散添付文書

授乳中については添付文書に注意書きがなく「授乳を中止することなく服用してもよい」と指導されるケースが多くあります。

副作用

ツムラ加味逍遙散の副作用は頻度不明で下記の症状が報告されています。

  頻度不明
過敏症 発疹、発赤、 痒等
消化器 食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等 

消化器の副作用はツムラ加味逍遙散に含まれるトウキやサンシンによって引き起こされると考えられています。