鼻づまりや慢性鼻炎、蓄膿に処方される漢方薬がツムラ葛根湯加川芎辛夷、読み方は「かっこんとうかせんきゅうしんい」です。

ツムラ葛根湯加川芎辛夷について効能・効果、飲み方、妊娠・授乳中の服用についてまとめてみました。

有効成分

1日量の7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキスが4.0g入っています。

有効成分 組成
カッコン 4g
タイソウ 3g
マオウ 3g
カンゾウ 2g
ケイヒ 2g
シャクヤク 2g
シンイ 2g
センキュウ 2g
ショウキョウ 1g

 

味・におい

特異なにおいがあり、味は初め甘く、後に苦く辛い特徴があります。

効能・効果

ツムラ葛根湯加川芎辛夷の効能・効果は、

鼻づまり蓄膿症慢性鼻炎

です。

また適した症状の特徴は下記の通りです。

・比較的体力のある人
・鼻閉、鼻漏、後鼻漏などの鼻症状が慢性化した場合 
・頭痛、頭重、項背部のこわばりなどを伴う場合

葛根湯との違い

名前の通り葛根湯に川きゅう辛夷を加えたものが葛根湯加川芎辛夷です。葛根湯に比べて、鼻水、特に慢性化した鼻炎に効果を示すのが特徴です。

用法・用量(飲み方)

一般的な用法・用量は下記のとおりです。

通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、 症状により適宜増減する。

食前とは?
食事の30分前

食間とは?
食事と食事の間(食後2時間が目安)

水を含んで服用
水(orぬるま湯)を予め口の中に入れた状態で、漢方薬を口にいれるとスムーズに服用することができます。

子供・赤ちゃんへの用量

子供や赤ちゃんへの用量は下記のとおりです。

年齢 用量
7歳〜15歳未満 成人の2/3
4歳〜7歳未満 成人の1/2
2歳〜4歳未満 成人の1/3
2歳未満 成人の1/4以下

また一般的に赤ちゃんへの投与量は下記のようにされています。 

1歳   成人の1/4
6ヶ月 成人の1/5
3ヶ月 成人の1/6
新生児 成人の1/8

Von Harnack表より

妊娠・授乳中の服用

妊婦さんには製薬メーカーの説明書では「有益性が危険性を上回る場合に投与」となっています。

妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある 婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

授乳中については添付文書に注意書きがなく「授乳を中止することなく服用してもよい」と指導されるケースが多くあります。

副作用

「漢方は副作用が少ない」と思われがちですが、身体に合わない場合に下記のような副作用が現れることがあります。

  頻度不明
過敏症 発疹、発赤、 痒等
自律神経系 不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等
消化器 食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、下痢等
泌尿器 排尿障害等

ケイヒによる発疹・かゆみ

含有成分のケイヒによって、発疹やかゆみなどの過敏症がおこることが報告されています。

マオウによる動悸・下痢・排尿障害

マオウは自律神経に作用し、動悸や手の震え、興奮といった症状、消化器に作用し、嘔吐・悪心・下痢といった症状、また排尿障害を引き起こすことが報告されています。