ビタミンB2不足による角膜炎眼瞼炎(読み方:がんけんえん)に処方されるビタミンB2の目薬がフラビタン点眼液です。

フラビタン点眼液について作用機序や特徴をまとめました。

有効成分

フラビタン点眼液には1mL中にフラビンアデニンジヌクレオチドを0.5mg含有しています。

効能・効果

フラビタン点眼液の効能・効果は下記の通りです。

下記疾患のうちビタミン B2 の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
角膜炎、眼瞼炎

作用機序(メカニズム)

ビタミンB2は体内では多くがフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)として存在します。

脂質や糖質、たんぱく質の代謝に関わる酵素を助ける補酵素として関与します。

FADは角膜上皮に多く含まれ角膜の酸素消費能を高め組織の呼吸を亢進させることで、ビタミンB2不足による角膜炎や眼瞼炎に効果を示します。

使用方法

フラビタン点眼液は通常1回1~2滴を1日3~6回点眼します。

点眼の際は容器の先端が目につかないように注意しましょう。

コンタクトレンズの上から点眼できる?

フラビタン点眼液はコンタクトレンズ装着時の点眼の安全性が確認されていないことから「コンタクトレンズを外して点眼すること」とされています。

点眼後5分経てばコンタクトレンズを装着して問題ないと考えます。

開封後の期限は?

フラビタン点眼液は開封後1ヶ月経過した場合は、たとえ使用期限内であっても廃棄しなければいけません。

黄色の色の付着に注意

フラビタン点眼液はビタミンB2の「黄色」の薬剤のため、服に付いた場合にしみになってしまいます。
衣服についた場合はすぐに石鹸で洗うようにしましょう。

妊娠・授乳中の使用

フラビタン点眼液は妊婦さんや授乳中の方への注意書きもなく、使用に問題ない薬とされています。

ジェネリック医薬品との違い

フラビタン点眼液には薬価の安いジェネリック医薬品が存在します。

  • FAD点眼液0.05%「サンテン」
  • FAD点眼液0.05%「ニットー」

先発医薬品と添加物に違いはありますが、有効成分や効能・効果は同じです。