花粉やハウスダストなどアレルギー性結膜炎に処方される目薬がアレギサール点眼液です。
アレギサール点眼液は持続性があるため1日2回で効果を発揮するのが特徴です。
アレギサール点眼液について作用機序や特徴をまとめました。
有効成分
アレギサール点眼液1ml中には抗アレルギー薬のペミロラストカリウムが1mg入っています。
ジェネリック医薬品
アレギサール点眼液には薬価の安いジェネリック医薬品が存在します。
- ペミリドン点眼液
- アラジオフ点眼液
先発品と比べて添加物に違いはありますが、有効成分や効能・効果は全く同じとなっています。
作用機序(メカニズム)
作用機序について説明する前にアレルギーが起こるメカニズムについて説明します。
花粉やほこりなどのアレルゲンが体内に入ると、体は外敵とみなし攻撃をスタートします。
この攻撃が過剰になるとアレルギー症状がでてしまいます。
花粉症は即時型(Ⅰ型)アレルギーと言われ、体の中にアレルゲンが入ると血液中のIgE抗体と結合します。
すると外敵を攻撃するために肥満細胞からヒスタミン、ロイコトリエンなどの化学伝達物質(ケミカルメディエーター)が放出されます。
これらの化学伝達物質(ケミカルメディエーター)によって目のかゆみや充血が引き起こされてしまいます。
アレギサール点眼液は肥満細胞から、ヒスタミン、ロイコトリエンなどの化学伝達物質(ケミカルメディエーター)の遊離を抑えることで抗アレルギー作用を示します。
コンタクトレンズの上から点眼できる?
アレギサール点眼液は添付文書でコンタクトレンズの装着時の注意点の記載はありません。
しかし、防腐剤である「ベンザルコニウム塩化物」がソフトコンタクトレンズに吸着し、角膜障害が起こることがあります。
Drによっては「ワンデイの使い捨てのコンタクトレンズの場合はつけたまま点眼してOK」と指導されるケースもありますが、薬学的にはコンタクトレンズを外して点眼するのが望ましいと考えます。
市販薬はある?
アレギサール点眼液の有効成分であるペミロラストカリウムが入った市販薬が「ノアールPガード点眼液」です。
病院で処方されるアレギサール点眼液と同じ濃度のペミロラストカリウムが入っています。