こんにちは。

現役薬剤師のYuです。

口唇ヘルペスの治療薬は「再発」の場合のみ市販薬での治療が可能です。

口唇ヘルペスの原因となるヘルペスウイルスに一度感染すると、完治はできず、再発することが多いため薬局でも相談の多い疾患です。

口唇ヘルペスと市販の治療薬の選び方、使い方について解説していきたいと思います。

ヘルペスウイルスの種類と症状

人間に感染するヘルペスウイルスは下記の8種類が知られています。

口唇ヘルペスはヘルペスウイルスの中でも単純ヘルペスウイルスI型が原因となります。

単純ヘルペスI型は子供のころに家族間で感染することもあり、
日本人の7〜8割が感染しているといわれています。

一度ウイルスに感染すると完治することなく神経に潜伏し、風邪や熱、紫外線などを浴びることで症状がでることから「熱の華(はな)」「風邪の華」などと呼ばれることもあります。

ヘルペスウイルスの種類と主な病気は下記のとおりです。

種類 主な病気 
単純ヘルペスウイルス1型 口唇ヘルペス、ヘルペス性歯肉口内炎、カポジ水痘様発疹症、角膜ヘルペス 
単純ヘルペスウイルス2型 性器ヘルペス
水痘・帯状疱疹ウイルス 水ぼうそう、帯状疱疹
サイトメガロウイルス 肺炎、網膜炎
EBウイルス
エプスタイン・バーウイルス
伝染性単核症
ヒトヘルペスウイルス6 突発性発疹、脳炎
ヒトヘルペスウイルス7 突発性発疹
ヒトヘルペスウイルス8 カポジ肉腫

市販の口唇ヘルペス治療薬一覧

市販の口唇ヘルペス治療薬はスイッチOTCと呼ばれ、元々病院で処方されていた医療用医薬品を同じ濃度で市販化したものになります。

口唇ヘルペスに使用される抗ヘルペスウイルス薬の成分は「アスクロビル」か「ビダラビン」の2成分です。

どちらもヘルペスウイルスのDNA合成を阻害し、ウイルスの増殖を抑えます。

口唇ヘルペス治療の市販薬と、同じ成分となる医療用医薬品は下記のとおりです。

市販薬
メーカー
有効成分 医療用医薬品
アクチビア軟膏
グラクソ・スミスクライン・CHJ
アシクロビル ゾビラックス軟膏
アシクロビル軟膏「テバ」
アシクロビル軟膏「トーワ」
エアーナース軟膏
ゾビラックスクリーム
エアーナースクリーム 
ヘルペシアクリーム
大正製薬
アシクロビル ゾビラックス軟膏
アシクロビル軟膏「テバ」
アシクロビル軟膏「トーワ」
エアーナース軟膏
ゾビラックスクリーム
エアーナースクリーム
ヒフールAC(軟膏)
日邦薬品工業
アシクロビル ゾビラックス軟膏
アシクロビル軟膏「テバ」
アシクロビル軟膏「トーワ」
エアーナース軟膏
ゾビラックスクリーム
エアーナースクリーム
アラセナS(軟膏)
アラセナSクリーム
サトウ製薬
ビダラビン アラセナA軟膏
ビダラビン軟膏「タイヨー」
ビダラビン軟膏「F」
ビダラビン軟膏「JG」
ビダラビン軟膏「MEEK」
ビダラビン軟膏「SW」
ビダラビン軟膏「イワキ」
ビダラビン軟膏「トーワ」
アラセナAクリーム
カサールクリーム 

 

市販の口唇ヘルペス治療薬の選び方

口唇ヘルペスの再発の場合にのみ市販の口唇ヘルペス治療薬の購入が可能です。

病院で処方された薬が何か覚えている場合は、同じ成分のものを使用するのが無難といえるでしょう。

口唇ヘルペス治療薬(塗り薬)の有効成分は「アスクロビル」か「ビダラビン」しかありませんので、どちらの成分の塗り薬を病院で処方されたか覚えておくことをオススメします。

市販の塗り薬はクリームタイプと軟膏タイプがあります。
軟膏タイプは刺激が少なく皮膚を保護する作用がありますが、少しテカテカとしてしまいます。
クリームはサラッと伸びるためテカりが気になる場合はクリームタイプを選ぶとよいでしょう。

水ぶくれが裂けていたり症状がひどい場合は、クリームだと刺激を感じてしまうこともありますので軟膏がオススメです。

口唇ヘルペスは薬を塗らなくても自然治癒をしますが、薬を塗った方が治りは早くなりますし、症状を悪化させずに済みますので、前兆を感じたり、再発の症状が出た場合は早めに塗るのがよいでしょう。

市販の口唇ヘルペス治療薬塗り方

薬品名 用法・用量
アクチビア軟膏 1日3〜5回
ヘルペシアクリーム 1日3〜5回
ヒフールAC 1日3〜5回
アラセナS(軟膏)
アラセナSクリーム
1日1〜4回

塗るタイミングは毎食後、寝る前くらいに使用するのがよいでしょう。

正常は細胞を傷つけることは少ないため、患部よりやや広めに塗るように僕は患者さんに指導しています。

使用期間は10日くらい

口唇ヘルペスの薬の塗布期間は10日が目安とされています。

症状がひどくなったり、変化のない場合は、医療期間を受診しましょう。

市販の口唇ヘルペス治療薬を性器ヘルペスに使っていい?

市販の口唇ヘルペス治療薬は、性器ヘルペスの際に処方される塗り薬と同じ有効成分になります。

しかし市販の口唇ヘルペス治療薬は口唇ヘルペスの「再発」のみでしか使用ができません。

なぜなら性器ヘルペスは自己判断での見極めが難しいからです。

たとえ再発の性器ヘルペスであっても市販の口唇ヘルペス治療薬を使用するのは避けるようにしましょう。

口唇ヘルペスの時はキスでも移る?

口唇ヘルペスの症状がでている間はヘルペスウイルスが活性化した状態ですので、接触することで相手に感染させてしまうことがあります。
唾液にもヘルペスウイルスが存在しますので、口唇ヘルペスの症状がでている間は皮膚の接触は避けるようにしましょう。