ドラッグストアで薬剤師をしていると、親御さんから
「自分の子供(赤ちゃん)の成長が遅いように感じるけど目安はあるの?」
という相談を受けることがあります。
赤ちゃんの成長の目安について説明したいと思います。
出生時から1歳までの成長目安
出生時と1歳時の身長や体重、頭囲、胸囲の目安は下記の通りになります。
出生時 | 1歳時 | |
身長(cm) | 50 | 75 |
体重(kg) | 3 | 9 |
頭囲(cm) | 33 | 45 |
胸囲(cm) | 32 | 45 |
生後3~4日は30g程体重が減少します。
羊水の中で赤ちゃんは水膨れになっていますので、それが抜けていくためです。
0~3カ月までは最も成長が早く、1日に25~30gで体重が増加していきます。
そして、3~6カ月からは1日に20~25gで体重増加します。
あくまで目安ですが、1歳時の体重は9kg前後となります。
Kaup(カウプ)指数の計算式・基準値
赤ちゃんの発育や栄養状態の目安としてKaup指数(カウプシスウ)というものがあります。
大人でいうBMIのようなものですが、乳幼児期にはBMIが適応できません。
乳幼児期は体の中の水分量が多く、頭の比重が大人と異なるため独自の指標が取り入れられています。
計算式ですが、
Kaup指数=体重(g)/(身長(cm)×身長(cm))× 10
体重を身長の二乗したもので割り、その値に10をかけます。
基準値は15~18となっており、基準より大きいと「肥満」、小さいと「やせ」を意味します。
※乳幼児期とは乳児期(生後から1歳未満)と幼児期(1歳以上から6歳未満:小学入学前)の合わせた時期を表す言葉。
もし目安より極端に低い場合や高い場合は、定期健診の際に相談するようにしましょう。